昨年10月の外房釣行で折れてしまった、PALMSの一つテンヤロッド Rufus RMGS-230MH
グリップとの継ぎ手部分が、25mmほどのところで折れていました。
釣行前に、継ぎ手の差込みが、あまり奥まで入らないことに気付いていたのですが、まぁいいか、、、なんて放置。
あのとき、よく見ておけば…
なんて、いまさら後悔しても始まりませんよね ^^:
折れたロッドを観察し、原因も見えました。
実は、インロー部分に異物(樹脂の接着剤?のような物)が付着していて、それが邪魔しているようでした。 フー
なぜそんな物が付着したのかは不明ですが、気を取り直して修理することに。
まずは、折れた先端部分をカット。
あまり力を加えたくなかったので、金ノコは使わずカッターで切断。
これが切れなくて時間がかかりましたが、どうにか完了。
しかし、折れたときの応力で断面は楕円に変形し、指でつまむと容易に変形するほど硬さがなくなってました。
そこで、作業中の被害の拡大を防止すべく、一旦周囲を瞬間接着剤でコーティング。
さぁ、ここからが再生計画!
折損部分の内径は、8mm
折損部分の強度が落ちていることから、このインロー部分に詰め物をして、補強することにしました。
願わくば、テーパー状の詰め物で、楕円に変形したインロー部分を内側から押し出し、円に近づける狙いです。
直径8mmの詰め物
木材なら安く手に入るのですが、強度と耐久性に不安が残ります。
そこで目に付いたのが、カーボンロッド!
これ、模型飛行機の業界にありました。
直径8mm x 長さ1000mm で1000円少々、送料が800円ほどかかりましたが、仕方ないですね。
このカーボンロッドをテーパーに削って差し込む計画です。
写真は、インロー部分の断面。
切断時のバリが残っているので、丸棒ヤスリでバリ取りし成型。
1000mmのカーボンロッドを使用する長さの200mmほどに切断しました。
ここから先端をテーパーに削るのですが、手作業では日が暮れるほど時間が掛かりそうなので、電動ドリルを使ってみました。
これ、大正解!
#80 のサンドペーパーで先端を包み込むように握り、スイッチ ON
一瞬で、削り終えました ^^
削り終えた先端部分は、こんな感じ。
#80を使ったため、面粗度は粗いですが、十分な仕上がりです。
接着には、エポキシを使いました。
これにも狙いがあって、エポキシならロッドと詰め物の間に隙間があっても、埋めてくれますからね。
そのため、たっぷりと塗布し、ロッドエンドに差し込みます。
接着後のロッドエンド部分です。
作業用にカットしたカーボンロッドは、200mm
計測してみると、ロッドエンドから約95mmカーボンロッドが挿入されました。
これだけ挿入されていれば、強度としては十分でしょ。
竿を調子は、変わるかもしれませんけどね ^^;
はみ出したカーボンロッドを金ノコで切断。
この状態で、楕円度は 0.10mm(瞬間接着剤の凹凸が原因?)
テーパー状の詰め物で、内側から押し出す狙いが、成功したようです。
ここから、グリップの内径に合うように、コーティングに使った瞬間接着剤を削ります。
ここは、丁寧に #120のサンドペーパーを使用し、手作業で削ります。
電動ドリルで削った要領で、サンドペーパーで包み込むように握り、ロッドを回転させながら、均一に削っていきます。
楕円度も 0.05mmに落ち着きました。
ロッドエンドの角が、若干丸味を帯びてますが、いい感じに仕上がりました。
グリップと勘合すると、こんな感じ。
インロー部分には 5mmほどすき間が残ってますから、使用には十分耐えそうです。
ロッドが折れたときは、また出費がかさむかとブルーになりましたが、どうにか低予算で済ますことができました。
ロッドが直ると、使いたくなるんですよね。
さぁ、、、いつ行きましょ ^^
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posted by bottu at 07:00
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